私は現在ベルギーのフランダース地方に在住しています。
我が家の子供たちは幼稚園に通う年齢になり、現地の幼稚園に通っています。
実際のところのベルギーの幼稚園事情、通い出してからの言語の発達はどうなったのでしょうか。
この記事では筆者の実体験をもとに、幼稚園事情のリアルをお届けしたいと思います。
ベルギーの幼稚園のシステム
学期始まりと学年の区切り方
基本的に9月1日に学年がスタート。
学年末が6月30日までとなります。
9月に学年がスタートするという点は、アメリカなど他の海外と一緒ですね。
学年の区切り方は、
生まれた日が1月1日〜12月31日で1学年、という区切り方です。
早生まれという疑念はもちろんなく、ベルギーでは12月生まれの子が誕生日が一番遅いということになります。
幼稚園探し
幼稚園は基本的に、
- 公立〜現地の学校
- 私立〜モンテッソーリやインターナショナルスクールなど
に分けられます。
まず、メールや電話で問い合わせて事前見学、空きがあるかをチェック。
基本的には幼稚園では冬から春にかけてオープンデイなど、誰でも学校を見学できる日があるのでそこで見学します。
因みに、年度の途中からでも空きがあれば入学可能。
私たちは、最初モンテッソーリスクールを希望していたものの、空きが無かったためウェイティングリストへ。
その後、試しに近くの公立幼稚園に問い合わせたらすぐに見学OK、しかも一人空きがあるよ!とのことで、結果的に近くの幼稚園に通うことに決定しました。
幼稚園の見学
前述したように、基本的に学校見学はオープンデイにできます。
我が家は年度の途中入園だったので、園へ問い合わせ後、指定された日に学校見学へ。
授業の光景などを把握するため、お昼過ぎに見学しました。
実際に通うクラスの光景や、先生とも挨拶しとりあえず終了。
生徒たちは、なんだこのアジア人?!みたいな感じで興味津々に見ていましたが笑
軽い面談と書類を書いて登録完了!
結果から言うと、学年に空きがあったので、見学・面談後入園が即決定!
条件としては、
- おむつが取れている(トイレに行ける)
ということのみ。
え?それだけですか?という感じでしたが、
心配していた語学(オランダ語)の面では、
「まぁ、オランダ語がちょっとは理解できてたら大丈夫!」
ということでした(因みに入園当時は年少)。
多国籍なベルギーでは、学校によってはオランダ語ができない子供への学校もあり、そこでは補習授業なども行われるようです。
子供はオランダ語は多少理解できていたのですが、当時はまだあまり流暢ではなかったオランダ語。
挨拶関係、トイレに行きたい時など緊急時に使う言葉は最低限教えておきました。
その他に登録書類の記入で、
・あなたは離婚しているか?
・子供はどちらのパートナー住んでいるか?
というのがあったのがなんともお国柄(離婚大国ベルギー)。
料金は?
公立の学校なのでかかる料金は、諸費用合わせて1年間で100ユーロもいかないぐらい。
入学金もゼロ。
放課後の学童も安く、1時間約1ユーロ!!
(※これは、私たちが住んでいる地区の場合の料金なので場所によって違う場合あり)
安すぎませんか?っていう。しかも学童は働いてなくても利用できるんです!
何を準備したの?
事前準備はお弁当BOX、果物だけ入れる小さめのお弁当箱やタッパー、水筒、リュックサック。
着替えの袋と着替え一式。
以上です(簡単)。
ベルギーの幼稚園の特徴
2歳半を過ぎると幼稚園に通える
基本的には、2歳半の誕生日を迎えた長期休暇の後から幼稚園に通うことができます。
(2歳半の子供たちは年少の前の学年なので、日本でいうプレ保育のイメージでしょうか。)
いつから最短で幼稚園に通うことができるのか?は、フランダース地方の公式ホームページでチェックすることができます。
幼稚園によってはおむつが取れている(トイレに行ける)という条件のところが多いです。
お弁当の準備が簡単すぎる件
お弁当は基本サンドイッチで固定(園からサンドイッチ指定のため)。
10時くらいにスナックタイムがあり、お弁当とは別にフルーツや野菜スティックなどを持っていきます。
放課後の学童に行く子はおやつのクッキーも持参。
因みに、日本からわざわざ持ってきたキャラ弁セットは今のところ出番はありません。
夏休みが2ヶ月も!宿題もなし!
夏休みは基本7月1日〜8月31日の2ヶ月間。
そのほか、秋休み(ハーフバカンシー)1週間ほど、冬休み2週間ほど、春休み(イースター休暇)2週間ほどあり、その他にもちょこちょこ休みがあり、休暇がかなり多い印象。
休み中は、宿題はありません!
入学式などのセレモニーがない
入学式や卒業式がないのがなんだか悲しいなーと思ってしまう反面、色々準備しなくしてよいのでラク。
ちなみに学校にグラウンドなんぞあるわけもなく、運動会なるものもありません。
お遊戯会やスクールフェスティバルなど学校のイベントはたくさんあります。
お迎えはママより祖父母やパパさんがたくさんいる
意外とびっくりしたのがお迎えのパパ率が高いこと!
おじいちゃんおばあちゃんのお迎えもとても多いです。
ママだけに偏っていない点が良いところですよね。
自転車やスクーターで通学している
私の住んでいるところは田舎なので、自転車はもちろん、キックスクーターで通学している子が沢山いるのです!
びっくりなのが、幼稚園入りたての3歳児でも自転車通学してるんです。(しかも補助輪なしで!)
もちろん親同伴ですが、よちよち通学しているのが可愛らしい。
さすが自転車大国ですね!
まとめ。子供は現地の幼稚園に慣れたのか?言語状況は?
通う前は、語学の面でついていけるかかなり心配していました。
しかし、幼稚園に通い出してから1年弱経ってオランダ語力がかなり伸び、私のオランダ語レベルは子供にとっくに越されましたw
子供の吸収力おそるべし。
もちろん、移住してくる年齢や子供の性格などで大変さは変わってくるのは確かかと思います。
結果から言うと、ハードルの高さを実感しているのは親の方だったんだなとしみじみ。
幼稚園生活も楽しめているようで、私の心配は空回りに終わりました。
例)2020年1月1日生まれ〜12月31日生まれ→2023年の9月から年少スタート。
要するに、9月に3歳の子とまだ誕生日が来ていない2歳の子がいることになる。