ベルギーといえば何を思い浮かべるでしょうか?
チョコレート、ビール、ワッフル、最近だとサッカーが強いイメージ。
私たちはそんな国ベルギーに移住しています。
主人の出身地であることも理由ですが、
子供達が小さいうちにオランダ語も覚えて欲しい!
ということでベルギーの幼稚園に通うことに。
今回は、ベルギーの意外と知られていない言語事情ををご紹介します。
ベルギーは公用言語が3つもある!
ベルギーはフランス語、オランダ語、ドイツ語の3つの公用語を持っています。
それぞれの言語は地域によって使われており、
- フランス語〜ブリュッセル首都圏、ワロン地域(ベルギーの南の方)、一部のフランダース地域
- オランダ語〜フランダース地域(ベルギーの北の方)、ブリュッセル首都圏の一部の地域
- ドイツ語〜東部の少数民族地域
となっています。
わかりやすい地図がこちら↓
私たちはオランダ語圏であるフランダース地域(上記の黄色のエリア)に住んでいます。
こちらの地域では正確にいうとオランダ語ではなく、フラマン語(Flemish)が話されています。
フラマン語はオランダ語とほぼ一緒なのですが、異なる発音や語彙を持っています。
表記が多言語である
公的な書類(パスポートや運転免許証)は多言語表記です。
こちらベルギーのパスポート↓
表記が4カ国語(公用語+英語)になっています。
スーパーで売られている品物などはフランス語とオランダ語の2カ国語表記のものも多いです。
これはオートミール↓
NL=オランダ語、FR=フランス語です。
ほとんどのパッケージがこのように2カ国語表記されています。(なぜドイツ語がスルーされているかはナゾ)
首都ブリュッセルでは道路標識、案内板などは2カ国語表記(オランダ語・フランス語)であることが決まっています。
ベルギーにバイリンガルが多い理由を考察
そんなベルギーは多言語を話せる人がとても多いのです。
その理由として、
などなど、、
そして、様々な国から来た人の共通言語はだいたい英語になるかと思います。
なので英語がネイティブ並に話せる人がとても多いように感じます。
ただし、
一体どういう教育をしたらバイリンガルになれるの?
さて、一体どういう教育をしたらみんな母国語意外の言葉も話せるんでしょうか?
4カ国語(オランダ語、英語、日本語、フランス語)をあやつる身内に調査してみました。
学校ではもちろん英語の授業もありますが、答えとしては、
「子供の頃に見ていたTVがほとんど英語だったから。」
え?それだけ?
だったら、日本でも子供の頃からTVは英語でいいじゃん!
と思ったのも束の間。
もう一つの理由が、
「オランダ語と英語はすごく似ているから覚えやすかった」
とのことです。
例)
オランダ語 | 英語 | 日本語 |
Ik ben Hanako. | I am Hanako. | 私はハナコです |
Wat is dat? | What is that? | あれは何ですか? |
Dank u! | Thank you! | ありがとう! |
なるほどー。
私としては、英語とオランダ語は結構発音が違って苦労しているのですが、、
ネイティブがいうなら間違いないw
もちろん全部が似ている訳ではなく、全然違う単語も沢山あります。
ですが、似ている説は、両方ともゲルマン語に属しているということで納得いきますね。
現在4歳の子供に2カ国語で話しかけていたらどうなった?
前提として、
母:日本語、父:オランダ語で話かけています。
0歳と2〜3歳の時に日本に住んでおり、最初は日本語をしゃべるようになりました(夫婦間でも日本語がメイン)。
その後、日本の幼稚園に行き出してから
日本語の語彙力がものすごい勢いで伸びました。
そして現在、ベルギーの幼稚園(完全ローカルでオランダ語)に通い出しました。
子供自身はオランダ語を聞いていて理解できているようですが、なかなかしゃべれない。
と思っていたら、幼稚園に行き出してから家でオランダ語をしゃべるしゃべる!
子供の吸収力って本当にスゴイ。。。
ちなみに英語ですが、絵本やYouTube、英語アプリなどで楽しく学んでおります。
Global Step Academy【キャンペーン実施中】単語などは教えたりしているのですが、発音は子供の方が上手笑
このあとどう言語が伸びていくか、現在進行形で見守っていきたいと思います。
まとめ
意外と知られていないベルギーの言語事情、知れば知るほど面白いです。
ちょっと場所が変わるだけで同じ国でも表記が違い、他の国に来たみたいな感覚。
それぞれの考え方があり、3つの言語をあやつり、それぞれの地域で言語も気質も違う国が一つの国になっている。
そんな多様性を受け入れる国、ベルギーの言語事情でした。