みなさんはセイントニコラスという人物をご存知でしょうか?
私はベルギーに来るまでその存在自体を知らなかったものです。はい。
ベルギーの他、ヨーロッパ各地(オランダ、ドイツ、スイス、オーストリア、フランスなど)では、12月5日〜6日に聖ニコラスの日としてお祝いする習慣があります。
その上、クリスマス同様に子供たちがプレゼントをもらえると聞いて、え?12月にプレゼント2回もあるの?と思ってしまいました。
今回は、ベルギーの子供たちにとって大切な日でもある聖ニコラスの日について解説していきます。
セイントニコラスとは何者?
セイントニコラスは、キリスト教の聖人でトルコ出身の司教であったと言われています。
彼は4世紀ごろに実在していた人物で、富裕な家庭に生まれ、貧しい人々に慈善事業を行ったとされています。
セイントニコラスは、商人や船乗り、子どもたちの守護聖人とされ、さまざまな国や宗派で尊敬されているようです。
セイントニコラス≠サンタクロース
実は、セイントニコラスはサンタクロースの由来となっているのです!
セイントニコラスが12月5日の夜中に贈り物をすることから、クリスマスのサンタクロースの原型になっているとか。
その上、セイントニコラスの名前はさまざまな言語で異なる形で呼ばれており、例えば英語では”Saint Nicholas”、オランダ語では”Sinterklaas”(シンタクラース)と呼ばれ、これがクリスマスのサンタクロースの名前の由来となっています。
ですが、同一人物ではありません。
サンタさんは北欧方面に住んでいるとされる空想上のキャラクター?ですが、セイントニコラスは4世記ごろに実際に実在していた人物。
サンタクロースとセイントニコラスは、プレゼントを子供たちに配るという共通点がありますが、文化や伝統によって異なる特徴もあります。
例えば、サンタクロースはクリスマスツリーやトナカイとの結びつきが強く、アメリカのクリスマス文化において特に重要な存在。
一方で、セイントニコラスは白馬と助手のズワートピート達と一緒にやってきます。
ベルギーでは、クリスマスツリーは12月6日の聖ニコラスの日が終わった後に飾るとされているようです。
12月6日は聖ニコラスの日
聖ニコラスの日は、ヨーロッパや特にベルギーなどで12月6日に祝われる伝統的な行事。
この日は、セイントニコラスが亡くなったとされる日であります。
ちなみに、セイントニコラスは11月中旬ごろに船に乗って港までやってきます。
(普段はスペイン在住だとか)
私が住むアントワープでも、セイントニコラスとその仲間達が船でやってきて、沢山の人たちが集まってお迎えしました。
その模様がTV中継され、市長もお出迎えするほど。
セイントニコラスは白馬に乗り、伝統的な司教の衣装をまとい、各地にやって来て街を巡るパレードや行事が行われます。
その後子供たちのプレゼントを準備したり、学校やイベントなどでたくさんの子供たちと会ったり忙しい模様。
息子氏の通う幼稚園でも12月5日にセイントニコラスがやってくるようです。
12月5日の夜に準備すること
12月5日の夜までに、子どもたちはセイントニコラスに手紙を書いて、靴を窓辺やドアの前に置き、その中に白馬への人参を入れておきます。
夜になると、セイントニコラスが白馬、助手のズワートピート達と一緒にやってきて、贈り物やお菓子を靴や靴下に入れて残してくれるとされています。
セイントニコラスがやってきた後は、
・金貨(チョコレート)・クッキー(ABCクッキーなど小さめのクッキー)・小さめのみかん・・スペキュロス・セイントニコラス型のチョコレートなどなどをプレゼントと一緒に置いていってくれます。
因みに我が家での様子をご覧ください↓
ベルギーに来て1年目の時で見様見真似でこんな感じに。
全く映えはしませんが笑。
プレゼントと一緒にクッキーや金貨をばらまいて帰ったという設定でございます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
セイントニコラスはサンタさんではなく、実在の人物。
そしてベルギーではクリスマスと合わせて子供たちは2回もプレゼントを貰えるんですね~羨ましい。(親は大変w)
サンタさんの由来ともなっていたとはびっくり。
セイントニコラス、ぜひ覚えておいてください!