ベルギーはビール大国とも言われており、その歴史と種類の多さは折り紙付き。
最近では日本でも「ベルギービールウィークエンド」というイベントが開催されており、馴染みがある人も多いかもしれません。
ベルギーに住んでからパブに行くいことも多いのですが、ビールの種類の多さに本当に驚きました。
が、種類が多すぎて、どれを飲んだら良いのか全くわからなかったのが本音。
そこで今回は、ベルギービールの主な種類とおすすめ銘柄を、初心者の方にも分かりやすくまとめてみました。
ベルギービールとは?
ベルギービールの歴史は古く中世にさかのぼり、修道院や修道女がビールを製造しはじめたのがきっかけ。
それが地元の経済に寄与したといわれています。
ベルギーは地理的にフランスの北側にありますが、ワインに向くブドウがとれなことや気候の観点からワインは発達しなかったようです。
その代わりに、ランビックに代表される自然発酵製法の条件がそろっていたことから、ビールの方が発達したと言われています。
特に、フランダース地方は酵母の活発な培地であり、ランビックやグーズなどのユニークなスタイルがこの地域で発展しました。
19世紀になると、ベルギーで多様なビールスタイルが生まれ、多くの醸造所が独自の特色を持ったビールを製造。
これがベルギービールの多様性の基盤となりました。
ベルギーの主な特徴的ビールの種類
種類が豊富なベルギービール。
1000種類とか1500種類とか数えきれないとか、どの情報が定かではありませんが、沢山あることは確かです。
ベルギービールは、ハーブやスパイス、フルーツを利用したもの、自然発酵製法など他と一線を画すビールが多いのも特徴。
主な種類と有名銘柄をざっとご紹介していきます。
ラガー/ピルスナー
日本人にもお馴染みのラガー。
日本で飲まれている大手のビールはラガーが主流といっても過言ではありません。
そしてピルスナーはラガーの種類の一部。
ベルギー国内の消費量の70%がピルスナーと言われています。
Stella(ステラ)
Stellaは雑味がなくすっきりした味わいが特徴で、冷やして飲むとキリッと美味しい。
おそらくどこのパブにもあるので、最初の一杯に飲まれることが多いです。
ホワイトビール(ベルジャンホワイト)
小麦を使用した白いビールで、スパイスやオレンジピールなどが加えられているのが特徴。
日本のスーパーなどでも最近売られている、「ヒューガルデン」もこのホワイトビールに属します。
Hoegaarden(ヒューガルデン)
私は元々ビールが苦手でしたが、このヒューガルデンがきっかけでビールの飲みやすさ、美味しさに気づきビールの世界にはまっていきました。
Vedett Extra White
Vedettのホワイトビールもフルーティで飲みやすいです。
ビールの苦味が苦手な方にもおすすめです。
ゴールデンエール
ベルギービールの超有名メーカーDUVELに代表される、アルコール度高め(8〜9%)のゴールデンエール。
アルコール度数がもっと高いストロングゴールデンエールという種類もあります。
Duvel(デュベル)
Duvelはアルコール度数8.5%とやや高めですが、フルーティでとても飲みやすいです。
飲みやすいが故、ゴクゴクいってしまい気づいたらかなり酔っ払っていることがしばしば。。
デリリュウム トレメンス
デリリュウムトレメンスは高アルコール度数と複雑な風味が特徴。
甘さとスパイシーさが絶妙に組み合わさっています。
グラスの形も可愛くてお土産にもおすすめ。
レッドビール
レッドビールは主に西フランダース地方で作られており、オーク樽で熟成させるビール。
赤茶色の見た目と熟成された酸味が特徴。
ローデンバッハ
熟成された甘味と酸っぱさを兼ね備えたローデンバッハ。
苦味も少なく、飲みやすいビールです。
トラピストビール
修道院内で製造されるビールで、厳格な基準を満たすわずかな醸造所のみがトラピストビールと呼ばれています。
Chimay(シメイ)
数少ないトラピストビールの中でも有名どころのシメイ。
ゴールド、レッド、ブルー、ホワイトなど様々な種類があるので、ぜひ飲み比べてみてはいかがでしょうか。
アビイビール
限定された修道院以外(トラピストビール)で製造されたトラピストビールに近いもの。
主に、修道院のレシピでつくられたビールのことをアビイビールという。
Leffe(レフ)
ランビック
自然の野生酵母を用いて醸造されるビールで、ベルギー特有のスタイル。
主にブリュッセル近郊で作られおり、かなり強めの酸味とフルーティーな風味が特徴。
サワービールやフルーツビールが好きな方におすすめジャンルです。
グーズ (Gueuze) と呼ばれるランビックのブレンドや、フルーツを加えたフレーバードランビックもあります。
BOON
ランビックといったらコレ!
Boon Geuzeはかなり酸っぱいのでビールの概念がひっくり返る味。
LINDEMANS(リンデマンンス)
フレーバードランビックといったらこちらも有名。
Lindemansはチェリー、カシス、フランボワーズなど様々なフレーバーを展開しています。
甘酸っぱいフルーティなビールというイメージ。
フルーツビール
ビールの醸造段階ででベリーやチェリーなど、様々な果物を漬け込んだ文字通りフルーティなビール。
LIEFMANS(リーフマンス)
Liefmansは酸味と苦味が苦手な人、ビールが飲めない人でも楽しめるフルーツビール。
オンザロック用の専用グラスもあることから、氷を入れて飲むのもオススメです。
まとめ
知れば知るほど奥深いベルギービールの世界。
今回紹介したものはほんの一部に過ぎず、日本にまだ上陸していていないビールも沢山あります。
ベルギービールの歴史を辿ると、今流行のクラフトビールより昔ながらのビールが本当に多いのも納得。
ビール嫌いでも飲めるようなフルーツビールなどもあり、ビール入門編としてオススメのベルギービール。
ぜひぜひチェックしてみてくださいね。